エネルギー業界をブロックチェーン技術で変革する|注目すべき企業の動向まとめ

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目次

こんにちは。

本日は、エネルギー業界をブロックチェーンで変革することを目指す注目すべき企業をまとめてみます。

 

エネルギー業界にとって、ブロックチェーン技術が重要な理由

エネルギー業界にとって、ブロックチェーン技術が重要な理由について記載させて頂きます。

中央集権から分散型の管理へ(P2Pのエネルギー取引プラットフォーム)

ブロックチェーンは、分散型の取引管理とエネルギー供給システムを可能にします。これまでは、電力の取引情報はデータサーバーで一元的に管理されていました。しかし、ブロックチェーンでは、ネットワーク上で分散管理された複数のコンピューターでデータが保持されるので、改ざんが事実上不可能になるのです。

太陽光発電の余剰電力を誰にでも売ることができる

米国では、現在ですでに100万件以上の太陽光設備が存在しており、この2年で2倍になると言われています。これらの太陽光発電の設備は、余剰の電力を売りたいと考えるわけですが、現状ですと、電力会社に買い取ってもらうしかありません。しかし、ブロックチェーン技術を活用することで、一般家庭の太陽光発電の余剰電力を誰にでも売ることができるようになるのです。

スマートコントラクトで系統管理がより楽になる

ブロックチェーンを用いたスマートコントラクトにより、系統管理が非常に楽になります。もし、電力の供給が過剰の場合、スマートコントラクトによって、余剰電力の蓄電が自動的に行われます。逆に、需要が供給量を上回る場合には、自動的に電力を放出します。

 

ブロックチェーン×エネルギーで注目すべき企業

それでは、ブロックチェーン×エネルギーで注目すべき企業をご紹介させて頂きます。

LO3 Energy(米国)

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LO3はブルックリンに本拠を置くスタートアップ企業。

創業者:Lawrence Orsini

LO3の創業者はLawrence Orsini。紹介文については、以下の通り。

With more than ten years of experience in all aspects of commercial energy efficiency programs – design, management, implementation and marketing – as well as a strong understanding of the Energy Efficiency policy and regulatory environment, Lawrence is well versed in the inner workings of the efficiency industry. Lawrence’s broad industry experience runs the gamut, from field auditing to managing relationships with Fortune 100 utility and corporate clients, affording him a unique ability to draw connections between policy driven utility energy efficiency program requirements and bottom line driven business spending.

参考:Team – LO3 Energy

ニューヨーク州ブルックリンでの実証実験

イーサリアムを基盤とした太陽光エネルギー市場の開発に取り組んでいます。ニューヨーク州のブルックリンで、ブロックチェーンを活用したマイクログリッドの実証実験を行っています。

Filament(フィラメント)

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Filamentはネバダ州のスタートアップ企業。

創業者:Eric Jennings(エリック・ジェニングス)

Filamentの創業者はEric Jennings(エリック・ジェニングス)。

NASDAQと連携

FilamentはNASDAQと連携し、太陽光パネルのIoTデバイス化を目指しています。NASDAQ LINQで提供されるAPIを介し、電力証書をブロックチェーン上にトークン化することを目指すとのことです。

 

Power Ledger(オーストラリア)

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Power Ledgerはパースのスタート企業。

創業者:Jemma Green

Power Ledgerの創業者は、Jemma Green氏。

また、Jemma Green氏は、パースにあるカーティン大学のサステナビリティ機関でリサーチフェローを務めています。

余分な太陽エネルギーを交換

Power Ledgerが取り組んでいるのは、ユーザーによる余分な太陽エネルギーの交換です。西オーストラリア州のフリーマントルの郊外で、アパートオーナーが太陽光発電をブロックチェーンで交換する実証実験を行っています。

オーストラリア最大のブロックチェーン企業Ledger Assetsと協力

2016年8月、Power Ledgerはオーストラリア最大のブロックチェーン企業として知られるLedger Assetsと協働し、個人がソーラーパネルで発電した電力を自由に売買することができる仕組みを構築することを目指しています。

Grid Singularity(グリッド・シンギュラリティ)

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創業者:Ewald Hesse

Grid Singularityの創業者は、Ewald Hesse。

Energy Web Foundationを立ち上げ

Grid SingularityはEnergy Web Foundationを設立。日本からは東京電力が参加しています。

参考:Energy Web Foundation | Home

ウィーン・エナジー

ウィーン・エナジーはオーストリアの大手電力会社。

参考:Privat | Wien Energie

EY(アーンスト・アンド・ヤング)と実証実験を実施

ウィーン・エナジーはEYと協働し、エネルギー市場の常識を覆す革新的なソリューションの提供を目指すとのこと。実験自体は、2017年3月から2017年5月にかけて実施されるとのことです。

BTL

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トロント証券取引所に上場

Freelio(フリーリオ)

Freelio(フリーリオ)はドイツのブロックチェーンスタートアップ。太陽光発電をはじめとした家庭のエネルギーマネジメント分野のアプリケーション「Adept」を開発中。

SolarChange(ソーラーチェンジ)

太陽光発電で発電した電力1kWhを1SolarCoinに変換し、取引を可能にするプラットフォームを提供することを目指しています。

参考:SolarChange reward for solar owners

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

エネルギー×ブロックチェーンはいずれ注目される

ブロックチェーン技術は、金融業界に対する活用が第一に考えられがちですが、エネルギー業界に対するインパクトも決して小さくはありません。というか、ビットコインも現在はプルーフ・オブ・ワークで電気代の消費がハンパなく、環境に負荷をかけているとの指摘もあり、太陽光を裏付けにしたデジタル通貨こそが実は大本命なんじゃないかなと思ったりもします。いわゆるソーラーコインですね。ソーラーコインについては、以下のWIREDの記事も興味深いので、一読をおすすめさせて頂きます。

参考:宇宙と地球を行き来する暗号通貨「ソーラーコイン」|WIRED.jp

本ブログのブロックチェーン関連の記事

本ブログのブロックチェーン関連の記事についてご紹介。今後、増やしていく予定です。

参考:香港のブロックチェーンスタートアップ「KYC-Chain」について入念に調べてみた。 - FINTECH LABO|ロボアドバイザーとソーシャルレンディングのサービスを比較

参考:ビットガールズとトークン・エコノミーについて個人的に思うこと|ブロックチェーンからのスマートコントラクトからのトークン・エコノミー - FINTECH LABO|ロボアドバイザーとソーシャルレンディングのサービスを比較

ブロックチェーン関連のオススメの書籍

ブロックチェーン関連のオススメの書籍をご紹介させて頂きます。

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