読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

FINTECH LABO

フィンテックのおすすめ投資・資産運用サービスの仕組み・特徴・利回り・リスク・メリット・デメリットを徹底調査!

リクルートが「金融事業」に参入した理由|Google(グーグル)がFintech(フィンテック)事業に参入してきた場合、勝機はあるのか

 

f:id:katsuki-kenta:20161211182148p:plain

出典:リクルートを卒業したほうがいいですか? | キャリア相談:君の仕事に明日はあるか? | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

こんにちは。

 

リクルートが中小企業向けの融資事業を開始

先日、リクルートが中小企業向けの融資に参入したというニュースがありました。以下、プレスリリースから引用します。[/voice]

参考リンク:新たな事業に関するお知らせ

当社は、本日開催の取締役会におきまして、下記のとおり、新たな事業の開始を決議しましたので、お知らせいたします。

1.事業開始の趣旨

当社グループは、本事業年度において、当社グループの各サービスを利用するユーザー向けに、スルガ銀行株式会社と提携した個人客向け金融サービス(平成28年5月26日 サービス開始)やメガバンク3行を中心とした複数の金融機関にオンラインで一括で住宅ローンの事前審査を依頼できるウェブサービス(平成28年8月18日 サービス開始)などのユーザー向け金融サポートサービスを相次いで開始いたしました(これらのサービスすべてを総称して、以下「リテール向け金融サービス」という。)。

一方で、当社グループは、国内事業におけるクライアント基盤を強化するために中小企業向け業務支援サービスを積極的に展開しており、それら中小企業の事業資金需要に対応できる融資サービス(以下「法人向け金融サービス」という。)の可能性についても検討を続けておりました。

この度は、それらの検討において一定の目途が立ったことから、当社は、当社グループの新規事業としての中小企業向けの融資事業(以下「本事業」という。)を開始することを決議いたしました。

本事業を推進するに当たりましては、当社メディア&ソリューションSBU内に、新たに金融サービス推進室を設置し(平成28年10月1日に正式発足の予定)、リテール向け金融サービスと法人向け金融サービスの両者を包括的に検討推進していくことといたしました。さらに、法人向け金融サービスにおきましては、中堅・中小事業者が事業機会・成長機会を公平に得られる社会を創造し、地域経済の発展に寄与することを理念として、成長投資意欲の高い中小企業の事業資金需要をサポートする融資事業の可能性を検討するために、当社の完全子会社として株式会社リクルートファイナンスパートナーズを設立し、貸金業登録を申請しております。

2.新たな事業の概要

本事業は、当社グループの保有するトランザクションデータ(商取引データ)とその他の様々なデータを活用し、オンライン完結型の融資事業を展開できるサービスプラットフォームを作り上げ、融資の申込み・審査・入金の全てのプロセスにおいてスピードを重視した事業展開を目指しております。さしあたり当初の3年間は、本事業の本格稼働に向けてのあらゆる事項の検証期間と位置づけ、実際の融資業務を開始しながら、同時にデータ収集や市場調査も行っていく予定です。また、本事業の検証及び本格稼働に向けては、既存の金融機関や様々なFintech(金融とテクノロジーの融合)企業とも積極的に提携を検討してまいります。その一環として、平成28年8月8日付で株式会社インフォマートとの間で協業検討開始に関する基本合意書を締結いたしました。

 

過去にもFinTech企業「Kabbage」に出資

実は、ご存じの方も多いかもしれませんが、以前から、リクルートは中小企業・個人向けの無担保オンライン融資サービスに進出することを見据えてか、FinTech企業「Kabbage」に出資していました。 以下、プレスリリースから引用します。

参考リンク:リクルート、中小企業・個人向けに無担保オンライン融資サービスを提供するKabbage, Inc. への出資を実施

株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄、以下リクルート)は、株式会社リクルートストラテジックパートナーズの運営する合同会社RSPファンド6号を通じ、中小企業・個人向けオンライン融資サービスを提供するKabbage, Inc. (本社: Atlanta、USA CEO: Robert J . Frohwein)への出資を実施いたしましたので、下記の通りご報告致します。

本件の目的

リクルートはIT化の進展により技術革新が進むFintech(※)に注目しており、今回の投資を通じ、今後グローバル規模で拡大が予想されるオンライン融資の普及に同社と取り組んでいく予定です。Kabbage, Inc.は今回の資金調達によりグローバル展開を加速するとともに、新商品開発を実施する予定です。※FinanceとTechnologyを合わせた造語で、金融とITを組み合わせたサービス分野のこと

Kabbage,Incの概要

Kabbage, Inc.は、アメリカ合衆国・イギリス・オーストラリアにおいて、無担保オンライン融資サービス『Kabbage(中小企業向け)』/『Karrot(個人向け)』を展開しています。各種オンラインデータを収集・分析する独自の与信審査システムを持ち、自動化された融資業務システムを活用しているのが特徴です。それらにより、与信判断が難しい中小企業・個人に対し、極度設定型ローンをオンラインにて短時間で提供することを可能にしています。2009年のサービス開始以降、10億ドル以上の融資実績があります。

 

果たしてGoogleに勝てるのか

私見ですが、リクルートが金融の方向に事業を「多角化」し始めたのは、戦略としては間違っていないと思います。顧客接点を活用して、顧客データを収集・活用し、最も利益率の高い事業のひとつである「金融事業」に向かうのは、戦略としては正しい。しかし、今後、Googleを始めとした多彩な顧客接点を持つテクノロジー企業が、「銀行業」に参入してきた場合、「果たして勝てるのか」ということが懸念点かもしれません。リクルートの抱える「顧客データ」も膨大なものでしょうが、Googleの持つ「検索履歴」やAmazonの持つ「購買履歴」と比べると、少し見劣りするというか、分が悪い気も少ししているのです。