ロボアドバイザー投資の評判は?特徴・魅力・メリット・デメリット・おすすめのポイントを初心者向けに基本から徹底比較!
目次
- ロボアドバイザーとは
- WealthNavi(ウェルスナビ)
- お金のデザイン社のロボアドバイザー「THEO(テオ)」
- 楽天証券が提供するロボアドバイザー「楽ラップ」
- みずほ証券のロボアドバイザー「SMART FOLIO(スマートフォリオ)」
- マネックス証券が提供するロボアドバイザー「マネラップ(MSV LIFE)」
- 三菱UFJ国際投信投資顧問のロボアドバイザー「PORTSTAR(ポートスター)」
- エイト証券のロボアドバイザー「8Now!(エイトナウ)」
- 2017年2月12日追記:エイト証券のロボアドバイザー「クロエ」
- FOLIO社のロボアドバイザー「FOLIO(フォリオ)」
- 野村證券のロボアドバイザー「ゴールベース」
- 大和証券のロボアドバイザー「ダイワファンドラップオンライン」
- SBI証券のロボアドバイザー「SBI ファンドロボ」
- 松井証券のロボアドバイザー「投信工房」
- カブドットコム証券のロボアドバイザー「FUND ME」
- 東海東京証券のロボアドバイザー「KALAIS(カライス)」
- 個人的には、WealthNavi(ウェルスナビ)が最もオススメ
- Appendix
- あわせて読みたい
こんにちは。本日はロボアドバイザーとは何かについて述べた上で、Wealth Naviをはじめとするオススメのロボアドバイザーサービスを色々と比較してみます。
ロボアドバイザーとは
おすすめのロボアドバイザーサービスを比較する前に、ロボアドバイザーとは何かについて説明させて頂きます。
ロボアドバイザーの定義
ロボアドバイザーの定義ですが、日本経済新聞によれば、コンピュータープログラムが個々の投資家の志向に応じ、最適な運用資産の配分を提案するサービスとのことです。
ロボアドバイザーの種類
ロボアドバイザーには2つの種類があります。
アドバイス型(助言型)
まずは、アドバイス型(助言型)。アドバイス型(助言型)は、あくまでアドバイスをするだけで、投資後の運用に関しては自分で実行する必要があります。アドバイス型(助言型)の主なサービスとしては、
- SMART FOLIO(スマートフォリオ)
- PORTSTAR(ポートスター)
- FUND ME(ファンドミー)
- カライス
- 投信工房
投資一任型
もうひとつは、投資一任型のロボアドバイザー。こちらはアドバイス型(助言型)のロボアドバイザーとは違い、投資の判断や運用を投資運用業者に委託します。投資一任型のロボアドバイザーとしては、
- WealthNavi
- THEO(テオ)
- MSV LIFE(マネラップ)
- 楽ラップ
あたりが主なところです。
ロボアドバイザー投資のメリット
ロボアドバイザー投資のメリットについて記載させて頂きます。
少額から海外ETFに投資することができる
ロボアドバイザーを活用することで、少額から海外ETFに投資することができ、預貯金では得られないリターンを得ることができます。
分散投資を行うことができる
世界中に分散投資を行うことができる点もロボアドバイザーのメリットのひとつです。
人間の感情に左右されない投資を行うことができる
また、ロボアドバイザーの場合、人工知能が機械的に投資判断を行うので、人間の感情抜きに投資を行うことが可能です。
ロボアドバイザーのデメリット
ロボアドバイザーのデメリットについて記載させて頂きます。
元本割れのリスク
ロボアドバイザーには、預貯金では得られないリターンが得られる可能性がある一方、元本割れのリスクもありえます。
質問項目が十分ではない
ロボアドバイザーでは、いくつかの質問項目でリスク回避度を算出しますが、個人の志向を知るには十分でないという指摘もあるようです。
ロボアドバイザーの手数料
我が国においては、ロボアドバイザーの手数料は1%前後が主流です。一方、ロボアドバイザー先進国として知られる米国においては、手数料は0.25%前後のようです。このあたり、日本でも徐々に手数料が下がってくると良いと思います。
ロボアドバイザーは稼げるのか
ロボアドバイザーが稼げるかどうかは相場次第ですので、なんとも言えません。というか、ロボアドバイザーはその性質上、短期で稼ぐというよりかは長期的な老後に向けた資産運用という位置づけかと思いますので、稼げるかどうかという視点が少し違う気もします。
ロボアドバイザーはNISA口座やジュニアNISA口座に対応していない
現状、ロボアドバイザーはNISA口座やジュニアNISA口座に対応していません。このあたり、税金の関係もありますし、早急に対応してほしいところですね。
2017年1月29日追記:ロボアドバイザーは長期的な資産形成を行うにあたっては非常に効果的なサービスですが、比較的ローリスク・ローリターンなので、もう少しリターンを追いたい方にとっては、【クラウドクレジット】、ラッキーバンク を始めとするソーシャルレンディングも面白いかもしれません。
WealthNavi(ウェルスナビ)
まずはWealth Navi。会社概要については、
- 設立:2015年4月
- 代表取締役:柴山和久
- 資本金:21.5億
- 住所:東京都千代田区紀尾井町3-12紀尾井町ビル3F
- 法律顧問:アンダーソン・毛利・友常法律事務所
- 会計監査人:あずさ監査法人
といった感じ。
公式サイト:WealthNavi
創業者:柴山和久氏
次に、Wealth Naviの創業者である柴山和久氏についてご紹介。
柴山和久氏の経歴
柴山氏の経歴ですが、Wealth Naviのウェブサイトには以下の様な記述があります。
東京大学法学部、ハーバード・ロースクール、INSEAD卒業。ニューヨーク州弁護士。日英の財務省で合計9年間、予算、税制、金融、国際交渉に参画する。その後、マッキンゼーでは、ウォール街に本拠を置く機関投資家を1年半サポートし、10兆円規模のリスク管理と資産運用に携わる。次世代の金融インフラを構築したいという想いから、2015年4月にウェルスナビを創業。
公式サイト:WealthNavi
とりあえず、鬼のように頭脳明晰な金融の専門家という印象です。
柴山和久氏がWealthNavi創業を決意した背景
柴山和久氏がWealth Naviを創業するに至った経緯ですが、一言で言うと、巨額の資産を持つ機関投資家が金融のプロからアドバイスを受けることが出来る一方、個人投資家のはそのような機会が与えられていなく、その非対称性というか不均衡を是正したいと思ったから、ということが挙げられます。最初は大手の金融機関に対し提案を行おうと考えていたのですが、既存のビジネスとカニバる可能性があり、起業を決意されたそうな。
ウェルスナビの特徴
以下に、Wealth Naviの特徴をいくつか挙げさせて頂きます。
投資対象は米国上場ETF
2016年10月時点でのWealth Naviの投資対象銘柄としては、以下のようになっています。
- 米国株:VTI(Vanguard)純資産総額6.7兆円
- 日欧株:VEA(Vanguard)純資産総額3.9兆円
- 新興国株:VWO(Vanguard)純資産総額4.6兆円
- 米国債券:AGG(BlackRock)純資産総額4.3兆円
- 物価連動債:TIP(BlackRock)純資産総額2.0兆円
- 金:GLD(State Street)純資産総額4.0兆円
- 不動産:IYR(Black Rock)0.5兆円
WealthNavi(ウェルスナビ)の最低投資額は100万円から
Wealth Naviの最低投資額は100万円からということで、THEOとはターゲット層が少し違うように思います。THEOが20代を視野に入れているのに対し、Wealth Naviはどちらかというと、30代以上をメインのターゲット層としているようです。また、セミナーでWealth Navi創業者の柴山氏が
どちらかというと、20代の方には資産運用とうよりかは自分自身に投資してもらいたい。具体的には、英語とかプログラミングとか。その方が絶対に利回りは良いです
といった趣旨の発言をされていて、なるほどなと思った次第。
公式サイト:WealthNavi
WealthNavi(ウェルスナビ)は積立投資が可能
Wealth Naviは積立投資が可能で、競合のTHEOは積立投資が現状では出来ません。
WealthNavi(ウェルスナビ)にはDeTAX(デタックス:自動税金最適化)の機能が存在
数々の優れた機能を実装するWealth Naviですが、その最たるものは、DeTAXではないでしょうか。 Wealth Naviのウェブサイト内にも、以下の様な記述があります。
分配金等から生じる税負担が一定額を超えると、自動的に含み損を実現させることにより繰り延べます。なお、Wealth Naviで最も多く選ばれている「リスク許容度5」の場合、分配金にかかる税負担だけでも年間0.4%程度に上っています。
6つの質問項目に答えるだけ
Wealth Naviで資産運用を開始するには、6つの質問に答えるだけでオッケーです。6つの質問というのは、
- 現在、何歳ですか?
- 年収はおおよそいくらですか?
- 金融資産はおおよそいくらですか?
- 毎月の投資予定は?
- 資産運用の目的は何ですか?
- もしも株価が1ヶ月で20%下落した場合どうしますか?
という感じです。所要時間は1分もかからないと思います。非常に手軽です。
公式サイト:WealthNavi
3メガバンク(三菱UFJ・SMBC・みずほ)から資金調達
Wealth Naviは3メガバンク、つまり、
- 三菱UFJ
- 三井住友
- みずほ
から資金調達を行っています。
手数料
Wealth Naviの手数料については、1%となっています。
公式サイト:WealthNavi
WealthNavi(ウェルスナビ)の評判:SBIグループの北尾氏がウェルスナビを高く評価
2016年11月2日の日本経済新聞によれば、SBIグループの創設者として知られる北尾吉考氏が以下のように発言し、Wealth Naviを非常に高く評価したとのことです。
北米を含めて数々のロボアドバイザーを手掛けるスタートアップを精査してきたが、最も卓越した技術を持つ企業を日本で見つけられた
SBIはWealth Naviに出資している他、業務委託契約も締結しています。
公式サイト:WealthNavi
WealthNavi(ウェルスナビ)の評判:Twitter(ツイッター)上の声
ウェルスナビのツイッター上の評判を一部ピックアップしてみます。
ロボアドバイザーはすぐに使わないお金の置き場所にいいですね。大きな買い物する予定がないなら、貯金500万円のうち200〜300万円はロボアドバイザーに入れておく、とかいいと思う。うちはとりあえず100万預けて、毎月1万積み立ててます。https://t.co/enLoLykCjt
— イケダハヤト (@IHayato) 2017年1月26日
プロブロガーとして有名なイケダハヤトさんもWealth Naviで積立てを行っているらしいです。
@IHayato クラウドバンクさん、THEOさん、ウェルスナビさんのUI素晴らしいですよね。。再度そちらは自覚しておりますので、改善して参ります! <(_ _)>
— Tomoyuki Sugiyama (@tomoyuki_sugi) 2017年1月15日
個人的には【クラウドクレジット】 さんのUIが悪いとは思わないのですが、Wealth Navi さんは確かに見やすいです。
公式サイト:WealthNavi
「ウェルスナビ for SBI証券」が開始
2017年1月31日には、新サービスWealth Navi for SBI証券を開始しました。ロボアドバイザー×国際分散投資Wealth Naviをカスタマイズして提供。SBI証券の口座を持っている場合、インターネット上の手続きと最低投資金額30万円で、Wealth Naviのサービスを利用できるとのこと。ネット証券No.1口座数(約367万口座、2016年9月末時点)のSBI証券との連携で、さらに多くのお客様に、手軽に活用いただけるようになったとのことです。
公式サイト:WealthNavi
もう少しリターンを狙いたい方はソーシャルレンディングも良い選択肢
上述の通り、Wealth Naviを含むロボアドバイザーは長期的な資産形成を行うにあたっては非常に効果的なサービスですが、比較的ローリスク・ローリターンなので、もう少しリターンを追いたいという方にとっては、
を始めとするソーシャルレンディング も面白いかもしれません。
お金のデザイン社のロボアドバイザー「THEO(テオ)」
次いで、THEO。お金のデザインの設立は2013年8月。2016年2月に「THEO(テオ)」をローンチしています。ロボアドバイザーのサービスを提供している企業としては、Wealth Naviに次いでオススメです。
創業者:谷家衛氏
谷家氏の経歴ですが、お金のデザインのウェブサイトには以下の様な記述があります。
東京大学法学部卒業後、ソロモン・ブラザーズに入社し、アジア最年少のマネジングディレクターに就任し、アジア投資部門を統括。その後独立系最大手の一つのあすかアセットを創る。その後日本初の独立系オンライン生保のライフネット生命保険を立ち上げ、日本初のインターナショナルボーディングスクール(ISAK)を着想し発起人代表を務める。
谷家さんといえば、ライフネット生命立ち上げに尽力したことで知られていますが、今回は自ら起業されたところが注目すべきところです。
THEO(テオ)の特徴
THEOの特徴についていくつか述べてみます。
投資対象は世界86カ国の上場ETF
THEO(テオ)が投資対象とするのは、世界に上場しているETF(上場投資信託)です。Wealth Naviの場合は、米国のETFでした。個別株式や未上場の投資信託などには投資しない方針のようです。ちなみに、個人的にもTHEOには投資しておりまして、勤務先の規定で解約する必要があるかもしれず、解約する可能性もあるのですが、以下に保有銘柄を記載しておきます。Wealth Naviの次におすすめです。
グロース|低成長リスク対策
- VBR(米国の小型の割安株)
- VOE(米国の中型の割安株)
- VTV(米国の大型の割安株)
- VPL(アジア太平洋地域の先進国の大型・中型株)
インカム|低金利リスク対策
- TLT(残存期間20年超の米国債)
- LQD(米ドル建ての投資適格の社債)
- MBB(米政府機関が発行・保証した投資適格のモーゲージ・パススルー証券)
- HYG(米ドル建てのハイイールド社債)
- IHY(米国を除く世界各国の企業のハイイールド社債)
インフレ・ヘッジ|インフレリスク対策
- VEA(北米を除く世界各国株式)
- DBC(コモディティの先物)
- IAU(金)
- EMLC(現地通貨建ての新興国債券)
- SLV(銀)
対象は20代以上がメイン
THEOを利用する方の多くが資産運用経験のない方のようです。
- 20代:14%
- 30代:43%
のようです。無料診断の体験者も10万人を超えている模様。Wealth Naviよりターゲットが若年層向けとなっています。
監修者:京都大学大学院 加藤康之享受
監修者として、資産運用研究の第一人者である京都大学大学院 加藤 康之教授がコミットしています。加藤氏の主な経歴は以下のとおり。
- 東京工業大学大学院修士卒業
- 1980年、野村総合研究所入社
- ニューヨーク、ロンドン拠点の 金融工学部門を経て、東京のシステムサイエンス部長
- 1997年から野村證券(株)に転籍、金融工学研究センター長、 フィデューシャリーサービス研究センター長
- 2005年から野村證券(株)執行役。
- 2011年4月から京都大学大学院経営管理研究部 教授 (専門は投資理論、金融工学)、2015年5月から同特定教授。
お金のデザイン社の資金調達の状況
資金調達を受けている先としては、
- 伊藤忠商事
- 電通デジタルホールディングス
- グロービス
- マネーフォワード
あたりが主なところです。Wealth Navi同様、有力な企業からの出資を受けていることがわかります。
2017年2月22日追記:Fenox Venture Capirtalからの資金調達を受け、調達総額は15億円。創業からの累計調達額は33億円
2016年9月にシリーズCラウンドで8.1億円の第三者割当増資を実施しましたが、今回、Fenox Venture Capital(フェノックスベンチャーキャピタル)が出資に参加。以下お金のデザイン社の担当者のコメントです。
THEOはグローバル展開を視野に入れていて、Fenox Venture Capitalとはアジアやグローバルでのネットワーク作りなどで協力していきたいと考えています。
THEO(テオ)の手数料
投資一任報酬は、預かり資産の年率1.0%だけということですが、間接的にはETFの信託報酬もコストとしてかかるので、「THEOの手数料1%+ETFの信託報酬」が実質的な負担となるようです。ちなみに、3000万円以上預けると、手数料が安くなるらしいです
。つまり、
- 預かり資産3000万円未満:手数料1%
- 預かり資産3000万円以上:手数料0.5%
ということです。この部分はWealthNaviとまったく同じですね。
スマホで5つの質問に答えるだけで口座開設が可能
Wealth Naviの場合は6つの質問に応える方式でしたが、THEO(テオ)の場合は、スマホで5つの質問に答えます。具体的には以下のとおり。
- 私はいま_歳です。
- 私には資産運用の経験が_
- 資産運用では元本の安全性を_
- 投資した資産が値下がりしたら_
- インフレが起きて、手持ち資産が目減りする心配を_
参考:THEO[テオ] by お金のデザイン | 資産形成はTHEOにお任せ
※ 上述の通り、Wealth NaviやTHEO(テオ)を含むロボアドバイザーは長期的な資産形成を行うにあたっては非常に効果的なサービスですが、比較的ローリスク・ローリターンなので、もう少しリターンを追いたいという方にとっては、【クラウドクレジット】、ラッキーバンク を始めとするソーシャルレンディングも面白いかもしれません。
2017年2月22日追記:THEO(テオ)の預かり金額は50億円を超える
THEO(テオ)全体における預かり金額は50億円を超えているとされており、これは2016年9末時点の日本投資顧問業協会の統計資料によれば、日本国内の投資一任契約型のロボアドバイザーの中で最も預かり資産額が多いとのことです。
楽天証券が提供するロボアドバイザー「楽ラップ」
大手ネット証券の一角、楽天証券が提供するロボ・アドバイザーサービスが「楽ラップ」です。Wealth Navi、THEOに次いでオススメのサービスです。
楽ラップの特徴
楽ラップの特徴について、いくつか述べてみます。
マーサー・ジャパン社の助言
楽ラップの特徴的な点のひとつとして挙げられるのが、投資対象がETFではなく、投資信託であるという点です。Wealth NaviやTHEO(テオ)の場合は投資対象は海外のETFでした。
15個前後の質問に答える
15個前後の質問に答えるだけでオッケー。Wealth NaviやTHEO(テオ)に比べればやや多いですが、すぐに完了するはずです。具体的には、
- あなたの性別を教えてください
- あなたの年代を教えてください
- 交流会に参加したところ、知り合いがひとりもいませんでした。あなたはどうしますか?
- 少し体の調子が悪いと感じました。どうしますか?
- 年始にデパートに行ったら福袋が売られていました。どうしますか?
- あなたの使っているスマホの最新作が出ました。どうしますか?
- 懸賞に参加するとしたら、あなたならどちらを選びますか?
- 市況が変化していく中で、長期投資で成功するためにあなたの考えに近いのはどちらですか?
- 野菜を買うときに、どのように選びますか?
- 初対面で人の性格を見分けることは得意ですか?
- 100万円の臨時収入がありました。あなたならどのくらい貯金しますか?
- 金融商品に対する投資によって期待する収益の額としてどれが一番近いですか?
- 将来のあなたの所得は以下のイメージでどれが一番近いですか?
- あなたは現在の仕事に不満があります。どうしますか?
- あなたの投資歴を教えてください
- 金融商品に対する投資は総資産のどれくらいの比率が適切だと感じますか?
TVTを利用することが可能
TVT機能とは、下落ショック軽減機能のこと。下落ショック軽減機能は、変動の激しい株式市場が下落した時に、一時的にリスクの高い株式を売却し、リスクの低い債券の比率を増やすことを指します。楽ラップでは、下落ショック軽減機能についても「使ったほうがよいかどうかの提案をしてくれる」ので、特にこだわりがなければロボアドバイザーの提案に従う形で良いと思います。
最低投資金額は10万円から
最低投資金額は、10万円から。ちなみに復習になりますが、最低投資金額は、
- THEO:10万円
- Wealth Navi:100万円
です。 また、30代、40代の投資家が全体の57%とのこと。
手数料
また、手数料の体系も楽ラップは特徴的で、固定報酬型と成功報酬型を選ぶことが出来ます。
- 固定報酬型:投資顧問料・運用管理手数料が毎年一定で発生する手数料コースです。楽ラップでは運用資産に対して最大0.702%(年率)のコストがかかります。
- 成功報酬型併用型:投資顧問料・運用管理手数料が少なく済みますが、利益が出た場合に成功報酬が発生する仕組みです。運用資産に対して最大0.594%(年率)のコストがかかり、成功報酬として利益に対して5.4%の手数料が発生します。儲からなければコストは少なくなりますが、もう買った場合は固定報酬型よりもトータルコストが高くなります。
手数料自体は、0.99%未満。
その他
その他に注意すべきこととすれば、
- NISA口座が使えない
あたりでしょうか。
※ 上述の通り、楽ラップを含むロボアドバイザーは長期的な資産形成を行うにあたっては非常に効果的なサービスですが、比較的ローリスク・ローリターンなので、もう少しリターンを追いたいう方にとっては、「【クラウドクレジット】」、「ラッキーバンク」を始めとするソーシャルレンディングも面白いかもしれません。
みずほ証券のロボアドバイザー「SMART FOLIO(スマートフォリオ)」
次に、みずほのSMART FOLIO。
SMART FOLIO(スマートフォリオ)の特徴
SMART FOLIO(スマートフォリオ)の特徴についていくつか述べてみます。
質問項目
質問項目としては、
- 現在のご年齢は、おいくつですか?
- 資産運用の目的は何ですか?
- 現在の年収は、おおよそいくらですか?
- 以下の項目のうち、いくつあてはまりますか?
- 経済情勢の変化によって、運用資産に1ヶ月で20%の損失が生じた場合、どうしますか?
- 以下のグラフは、100万円を1年間投資した場合の想定運用結果です。投資するとしたら、どのポートフォリオに魅力を感じますか
- 積立投信をしますか?
といった感じ。Wealth Naviと同様に気軽に投資を始めることができます。
みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社がポートフォリオを試算
i-mizuhoとは
手数料は0.55%
手数料は0.55%とWealthNavi やTHEOを下回る水準。
※ 上述の通り、SMART FOLIOを含むロボアドバイザーは長期的な資産形成を行うにあたっては非常に効果的なサービスですが、比較的ローリスク・ローリターンなので、もう少しリターンを追いたい方にとっては、「 【クラウドクレジット】」、「ラッキーバンク」を始めとするソーシャルレンディングも面白いかもしれません。
参考:みずほ銀行:「SMART FOLIO」ロボ・アドバイザー
マネックス証券が提供するロボアドバイザー「マネラップ(MSV LIFE)」
マネラップ(MSV LIFE)は、マネックス・セゾン・バンガード投資顧問が顧客との投資一任契約に基づいて投資一任運用を行う、ロボ・アドバイザーを活用した新しい資産運用・管理(ラップ)サービスです。
マネラップ(マネックス・セゾン・バンガード)の特徴
投資対象
「MSV LIFE」では、投資対象を低コストのETFに絞っています。
口座開設の手順
口座開設の手順としては、以下の通り。
- 口座開設申し込み
- 書類アップロード
- 開設通知の受け取り
- 取引開始
1万円から資産運用
「MSV LIFE」では、1万円から資産運用を開始することができます。すでに記載した通り、
- Wealth Navi(ウェルスナビ):100万円
- THEO(テオ):10万円
- 楽ラップ:10万円
なので、「MSV LIFE」はかなり敷居は低くなっていますね。
手数料
手数料についてもいくつか述べておきます。
- 投資一任契約に基づき買付けされた投資信託については、申込手数料、解約手数料、信託財産留保額はかかりません。
- 当該投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用として、純資産総額に対して年率0.825%(税込0.891%)を乗じた額の信託報酬(運用資産の純資産総額に対し年率0.60%(税込0.648%)の調整後投資一任報酬を含みます。)がかかります。
- 加えて、「MSV LIFE」では当該投資信託が投資対象とする投資信託証券の純資産総額に対して年率0.1%(概算)程度を乗じた額の運用管理費用及びその他費用がかかります。
- その他費用については、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。手数料(費用)の合計額については、申込金額、保有期間等の各条件により異なりますので、事前に料率、上限額等を表示することができません。
- 投資一任契約におけるお客様の実質的なご負担は、以上の投資信託に係る間接的にご負担いただく手数料・費用等のみとなります。
- 投資一任口座の口座開設・維持費は無料です。
という感じで、手数料についても、Wealth Naviより競争力がありそうです。まあ、Wealth Naviはロボアドバイザーである一方、マネラップはラップ口座っぽいです。
三菱UFJ国際投信投資顧問のロボアドバイザー「PORTSTAR(ポートスター)」
さらには、三菱UFJ国際投信投資顧問のPORTSTAR(ポートスター)
ポートスターの特徴
ポートスターの特徴について述べています。
5つの質問に答える
5つの質問に答えるだけでオッケーです。
- 今回の投資期間は何年くらいを予定していますか
- あなたの投資方針にもっとも近いものはどれですか
- 下の図は、100万円をある3つの運用パターンに投資したときに想定される資産額の推移を示しています。あなたにとって、どのパターンの値動きをする商品が好ましいですか?
- 毎年年初に100万円を投資すると仮定します。下の図は、ある3つの運用パターンに投資した場合の各年の損益を示しています。あなたにとって、どのパターンがもっとも好ましいですか?
- 下の図は、1年前に100万円を投資した場合の現在までの資産額の推移を示しています。当初は順調に資産額を伸ばしていましたが、最近の数ヵ月は運用成績が悪化し、現在では当初の投資額を30万円程度下回っています。あなたは今後の運用をどのようにしますか?
Wealth Naviの質問数は6つでしたので、さらに気軽に投資を開始することができます。
イボットソン社のアルゴリズムが採用
イボットソン社がeMAXISシリーズを使って8資産を投資対象に、リスク許容度に応じて算出を行う指数に連動する投資成果をめざした運用を行います。設定したリスク水準は、6%、9%、12%、16%、20%です。2015年12月末を基準に考えると、リスク水準6%とは、長期インフレ率(2%)に対応するリターンを確保するために必要だと考えられるリスクに相当しています。同様に、9%のリスク水準はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオと同等。最大のリスク水準20%は、TOPIX(東証株価指数)と同等の水準になっています。
手数料
手数料については、三菱UFJ国際投信のeMaxisシリーズのバランス型ファンドは、
- 販売手数料:0%
- 信託報酬:0.5%
であり、Wealth Navi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)と比較してもコスト競争力は非常に高いです。
参考:ロボアド・ロボアドバイザー『ポートスター』 | 投資信託なら三菱UFJ国際投信
エイト証券のロボアドバイザー「8Now!(エイトナウ)」
エイト証券について見ていきます
エイト証券の会社概要
- 設立:2001年12月
- 資本金:10.3億
- 本店所在地:東京都中央区日本橋2-16-2KDX日本橋216ビル
といった感じ。実は、THEO(テオ)やWealth Navi(ウェルスナビ)よりもサービス開始はだいぶ早いのです。
8 Limitedが筆頭株主
香港の金融グループ持株会社8SL HOLDING LIMITEDを筆頭株主としてエイト証券は設立されました。現在は8 Limitedが筆頭株主となっています。社長は日本人ですが、その他役員は外国人を中心に構成されます。エイト証券の外国人役員Mikaal Abdulla氏は、香港の8 LimitedのCEOでもあります。香港の8 Limitedも設立されたばかりのベンチャー企業のようなので、このグループは全体的にベンチャーのネット証券会社と言うことができます。
エイト証券の役員構成
エイト証券の役員構成としては、
- 代表取締役社長 飯盛 信文
- 取締役 ミカエル アブドゥッラー
- 取締役 セドリック ロール
- 監査役 松田 秀正
といった感じです。
8 Now!(エイトナウ)の特徴
8 Now!の特徴についてもいくつか述べてみます。
モーニングスター社が開発したアルゴリズムを使用
Morningstar Investment Management社.(モーニングスター・インベストメント・マネジメント)が開発したアルゴリズムを用いています。ちなみに、米国モーニングスター社(1977年設立)のグループの子会社であり、米国で登録を受けている投資助言会社です。同社は投資情報データ、投資分析ソフトウェア、投資運用、投資助言、資産運用コンサルティングサービスなど、一貫して投資の世界で豊富な経験と知識を活かしたサービスを提供してきました。
ロボアドバイザー分野の先駆者的存在
知名度はそれほど高くはないですが、エイト証券は2015年5月から本格的にサービスを開始しており、ロボアドバイザーサービスの先駆者的存在です。ウェブサイトには以下の様なフレーズもあります。
どんな人でも資産の大小に関わらず、誰もが世界トップクラスの投資へアクセスできるべきだと私たちは考えます。Appleが私たちのライフスタイルを一変させたように、Amazonが私たちの買い物の仕方を変えたように、Googleがインターネットの世界を一新したように – 今度は私たちが最新の技術を駆使して投資の世界に新しい風を吹き込み、安価でシンプルかつ簡単な新しい投資のスタイルを創り出します。
投資対象は「米国上場ETF」が中心
8 Now!の投資対象は、米国上場ETFが中心です。このあたりはWealthNavi (ウェルスナビ)と同じですね。
年2回のポートフォリオのリバランス
ポートフォリオのリバランスは年2回。
手数料
手数料は、年間ポートフォリオの評価額の0.88%。ETFの購入・売却・リバランスの際に追加費用がかかることはありません。このあたりもWealth Navi(ウェルスナビ)よりも手数料の面では競争力がありそうです。
88米ドルから投資可能
88米ドルから投資が可能です。88米ドルというのは、大体1万円弱。このあたりはWealth Navi(ウェルスナビ)よりも気軽に始めることができて良いですね。
2017年2月12日追記:エイト証券のロボアドバイザー「クロエ」
2017年2月9日、エイト証券のロボアドバイザー「クロエ」がローンチされました。
クロエの特徴
クロエの特徴について記載させて頂きます。
目的を持って資産形成を図る
クロエの特徴的な点は、目的を持って資産形成を図る点です。つまり、ユーザーの資産形成の目標の達成をサポートするアプリなのです。
東京証券取引所に上場するETFを取り扱う
クロエでは東京証券取引所に上場するETFを取り扱います。ちなみに、Wealth Navi(ウェルスナビ)の投資対象は米国の上場ETFでした。個人的には、米国と日本の今後の経済成長性を考慮すると、Wealth Navi(ウェルスナビ)に魅力を感じます。
最低投資金額:1万円
クロエの最低投資金額は1万円です。Wealth Navi(ウェルスナビ)の最低投資金額は100万円なので、始めやすさという点ではクロエに軍配があがります。
手数料:0.88&
クロエの手数料は0.88%です。Wealth Navi(ウェルスナビ)の手数料は1.00%なので、手数料の観点からもクロエに軍配が上がります。
FOLIO社のロボアドバイザー「FOLIO(フォリオ)」
次いで、FOLIO(フォリオ)。
FOLIO(フォリオ)の会社概要
FOLIO(フォリオ)の会社概要は以下のとおり。
- 所在地:東京都千代田区九段北1-4-5北の丸グラスゲート4F
- 設立:2015年12月
- 資本金:3.1億
- 代表取締役:甲斐真一郎氏
といった感じ。Wealth Navi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)同様、資金調達には苦労していなさそうです。
創業者:甲斐真一郎氏
FOLIO(フォリオ)の創業者は、甲斐真一郎氏。経歴については以下の通り。
京都大学法学部卒。2006年にゴールドマン・サックス証券入社。金利トレーディング部において日本国債・金利デリバティブトレーディングに従事。2010年、バークレイズ証券同部署に転籍し、アルゴリズム・金利オプショントレーディングの責任者を兼任する。2015年11月にバークレイズ証券を退職し、12月より現職。
FOLIO(フォリオ)の特徴
FOLIO(フォリオ)の特徴についてもいくつか述べておきます。
FOLIO(フォリオ)投資対象
まだサービスがローンチしていないので、わかりません。追って、追記したいと思います。
FOLIO(フォリオ)の資金調達
FOLIO(フォリオ)の資金調達の状況については以下の通りです。
2016年3月:シード資金で3億円の資金調達(第三者割当増資)
2016年3月にシード資金で3億円の資金調達(第三者割当増資)を行いました。出資先は、
- DCMベンチャーズ
- Draper Nexus
となっています。
2017年2月:シリーズAで18億円を調達
2017年2月、FOLIO(フォリオ)はシリーズAで18億円を調達。前回の調達と合わせると、累計資金調達額は21億円となります。新たな出資先としては、
- ジャフコ
- マネックスベンチャーズ
- 三井住友会場キャピタル
- Rakuten FinTech Fund
が挙げられます。マネックスベンチャーズは、このブログで何度かおすすめしている【クラウドクレジット】 にも出資していますね。
FOLIO(フォリオ)の手数料
まだサービスがローンチしていないので、わかりません。追って、追記したいと思います。
追記:2017年春にサービスを開始予定
今回の資金調達によって、FOLIO(フォリオ)は2017年春のサービスのローンチに向け、プロダクト開発、人材採用、プロモーション等を推進していくとのこと。詳細については、こちらの記事「FOLIO(フォリオ)社の提供する「テーマ投資」と「ロボアドバイザー」のサービスは間違いなく「来る」と思う - FINTECH LABO|ロボアドバイザーとソーシャルレンディングのサービスを比較」をご覧頂ければと思います。
野村證券のロボアドバイザー「ゴールベース」
野村證券は、2016年11月14日、 野村総合研究所と共同で開発した個人投資家向け資産運用助言型ロボアドバイザー「野村のゴールベース」の提供をホームページ上で開始。
無料診断
無料診断を行うことができます。
投資家判断タイプ
質問は以下の通り。
- あなたの性別を教えて下さい
- あなたの年齢を教えて下さい
- 部屋の中央と壁際にソファがおいてあります。あなたはどちらに座りますか?
- 食事はできるが雑音があるファミリーレストランと静かな図書館。勉強するならどちらですか
- あなたがもし会社員の場合、出張の多い部署に配属になったらどう感じますか
- 親から「自分磨きのために使いなさい」と100万円をもらいました。あなたならどうしますか?
- 友人が深く悩んでいる様子です。心配するあなたは、友人にどう対応しますか?
- あなたに交際している恋人がいるとします。恋人を好きになった決め手は何でしょうか?
- 自宅の近くに可愛いノラ猫が現れました「エサやり厳禁」というルールですが、
どうしますか? - あなたは職場の上司であるとします。部下の一人と意見が違う場合、どうしますか?
- あなたは、周囲の人から、どんな印象を持たれたいと思いますか?
- 買い物に行って前から欲しかった物が格安で売っていた場合、あなたはどうすることが多いですか?
- 仕事を同時に3つ依頼されました。あなたはどのように取り組みますか?
- 人と話すときのあなたの行動に近いものはどちらですか?
このあたりはWealth Navi(ウェルスナビ)の場合は、6つの質問に答えるだけなので、ちょっと質問数の多さが気になりますね。
ゴールと目標金額の設定
投資のゴールと目標金額を設定。
想定投資金額の選択
想定する投資金額を設定
リスク許容度診断
あなたのリスク許容度を診断します。
- 資産運用の経験はありますか
- これから大きな支出の予定はありますか
- 投資金額はお持ちの金融資産全体の何割ですか?
- 予定している投資期間は何年ですか?
- 今お持ちの金融資産の内訳について教えてください
- あなたの投資方針にもっとも近いものはどれですか?
これらの質問に答えると、投資家タイプを診断することができます。私の場合は、ミニマリストタイプの投資家となりました。
大和証券のロボアドバイザー「ダイワファンドラップオンライン」
大和証券は1月27日、ロボ・アドバイザー機能を活用した資産運用サービス「ダイワファンドラップ オンライン」の取り扱いを開始。
最低投資金額:50万円
ダイワファンドラップの最低投資金額は50万円。Wealth Navi(ウェルスナビ)の最低投資金額は100万円ですが、THEO(テオ)は最低投資金額が10万円ですし、わりと高いほうといえます。それでもこれまでのラップ口座に比べてばだいぶ安くなっているのでしょうが。ダイワファンドラップオンラインについては、こちらの記事「大和証券のロボアドバイザー「ダイワファンドラップオンライン」のおすすめのポイント、メリット、デメリットについて調べてみた。 - FINTECH LABO|ロボアドバイザー×ソーシャルレンディング」をご参照頂けると理解が進むかと思います。
SBI証券のロボアドバイザー「SBI ファンドロボ」
SBI証券では、2016年7月21日より投資信託銘柄選定サポートツール「SBI ファンドロボ」の提供を開始。
サービス開始日
サービス開始日は2016年7月21日。
投資対象:投資信託
投資対象は投資信託です。Wealth Navi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)の場合は、ETFでした。
モーニングスター社の評価がベース
SBIグループが49.5%出資するモーニングスター株式会社(米国モーニングスターは33.7%出資)の評価を基に、1〜3本の投資信託を提案するサービスです。
投資一任契約ではなくアドバイス型
SBI-ファンドロボは、THEO、Wealth Navi(ウェルスナビ)、MSV LIFE、8 Now!、楽ラップなどの投資一任契約に基づくロボアドバイザーとは異なり、あくまでも「この投資信託がオススメです」と提案する「アドバイス型」のロボアドバイザーサービスです。
参考:SBI証券(旧SBIイー・トレード証券)-オンライントレードで株式・投資信託・債券を-
松井証券のロボアドバイザー「投信工房」
松井証券の投信工房。
投信工房の特徴
500円からスタート可能
投信工房では500円から投資が可能です。このあたりの投資実行へのハードルに低さはWealthNavi(ウェルスナビ)に対する優位性といそうです。
利用料:無料
投信工房の利用料は無料です。
基本口座開設の流れ(最短4日)
申込書を印刷するだけで、最短4日で手続きが完了。口座開設の流れについては以下の通り。
- 口座開設申し込み
- 申込書を印刷
- 書類一式を揃えて郵送
- 会員ID・パスワード等をお客様に郵送
- ログイン
投資信託口座開設の流れ
投資信託口座開設の流れについては以下の通り。
- 口座開設申し込み
- リアルタイムで口座開設終了
- 投信工房の画面にログイン
カブドットコム証券のロボアドバイザー「FUND ME」
カブドットコム証券株式会社は、2016年5月末より、ロボットによる投資信託のシミュレーションサービスアプリ「FUND ME™」をリリース。
30秒でカンタン診断
カンタンな質問に答えるだけで、リスク許容度に応じた最適なポートフォリオを提示します。診断は、年齢・性別、投資経験等選択し、わずか30秒で完了いたします。
リスク許容度を可視化
資産構成比、地域別構成比、過去・将来チャートの4つの視点からシミュレーションを行います。また、当社のお客さまの投資信託保有状況を、リスクメジャーと件数で各性年代別にヒートマップで表示し、診断した顧客のリスク許容度がどの程度か、視覚的にご確認することができます。
「FUND ME」の手数料:0円
FUND MEの運用手数料は0円。
東海東京証券のロボアドバイザー「KALAIS(カライス)」
東海東京証券のロボアドバイザー「KARAIS(カライス)」について記載します。
投資対象:eMAXISシリーズのバランス型投資信託
KARAIS(カライス)の投資対象は、eMAXISシリーズのバランス型投資信託です。5本のうちからリスク許容度に応じて1本がレコメンドされます。
投資一任型ではなくアドバイス型
KARAIS(カライス)のロボアドバイザーは、投資一任型ではなく、アドバイス型です。あくまでも、提案をするだけのロボアドバイザーのようです。
※ 投資一任型のロボアドバイザーは、Wealth Navi(ウェルスナビ)等が存在します。
7つの質問に応えるだけ
カライスの診断を行うためには、7つの質問に応えるだけでOKです。
- 私は_歳です。
- 私の現在保有している資産全体(現預金、株式、投資信託などの金融資産ならびに不動産)の、_を投資したいと思っています。
- 投資対象の保有可能期間は、_です。
- 私の投資に対する気持ちにもっとも近いものは_でも良い。
- 私の投資が_のような推移があれば好ましい。
- 私の投資した額が_の変動であれば、受け入れられます。
- もし、私が投資をして、最初の1年めに30%の損失を出してしまったら、_だろう。
ちなみに、Wealth Navi(ウェルスナビ)の場合、質問の数は6つでした。
信託報酬
カライスの信託報酬は低コストの0.54%です。
手数料:無料
カライスの購入手数料は無料です。
参考:カライス(KALAIS) | はじめての投資を応援する。カライス
個人的には、WealthNavi(ウェルスナビ)が最もオススメ
個人的には、Wealth Navi(ウェルスナビ)が最もオススメなロボアドバイザーサービスです。機能的な面で最も優れていると思いますし、信頼性という観点からも、やっぱり財務省出身で、ハーバードで金融法について学び、マッキンゼーでウォール街の機関投資家に対するリスク管理のコンサルティングを行い、インシアードで金融工学の修士号まで取得している柴山氏を超える存在はなかなかいないんじゃないかと思うわけです。ロボアドバイザーに投資する人はそれほどリスク選好度は高くない気がしているので、信頼のおける専門家がサービスの設計を行っているという事実がなによりも大事なのではないかという気がしています。THEOをはじめとするその他のサービスもWealth Navi(ウェルスナビ)同様、非常に競争力のある優秀な人材を配置しているように見受けられますが、個人的には、やはりWealth Navi(ウェルスナビ)がダントツでオススメです。Wealth Navi(ウェルスナビ)の唯一の懸念点は、最低投資額は100万円以上であること。
※ 2017年3月31日追記:
2017年4月1日から2016年5月1日まではキャンペーンで初回投資金額が30万円からスタートできるようです。
Appendix
以下にいくつかの参考となる情報を記載します。
ATカーニーはロボアドバイザーの運用資産規模が2020年に2兆2000億ドル(約260兆円)に達すると予測
世界有数の経営コンサルティング・ファームとして知られるATカーニーによれば、ロボアドバイザーの運用資産規模が2020年に2兆2000億ドル(約260兆円)に達するとのこと。これは、米国全体の投資額の5.6%の規模になるそうです。また、ATカーニーは以下のコメントも非常に興味深いです。
手頃な手数料で米国タクシー業界を驚かせたウーバー(Uber)のように、ロボアドバイザーが米国の金融業界に新たなシステムとして定着する可能性が高い
海外の有力なロボアドバイザーサービス
海外の有力なロボアドバイザーサービスについてご紹介させて頂きます。
Wealthfront(ウェルスフロント)
まずは、ウェルスフロント。押さえておきたいポイントは以下の通り。
- 2011年12月創業
- 創業者はアダム・ナッシュ氏
- ターゲットは若年層
- 8つの質問に答える形式
- ウォール街のランダム・ウォーカーの著者であるチャールズ・エリスがアドバイザーを務める
Betterment(ベターメント)
米国を代表するロボアドバイザー企業「Betterment(ベターメント)」について押さえておくべきポイントは以下の通り。
- 創業者:ジョン・スタイン
- マンハッタンが拠点
- 運用対象:ETF
- 最低投資金額:なし
- 手数料:0.15-0.35%
- 2016年7月時点で17万人以上の顧客
- 若年層のユーザーが多い。50歳以上の中高年の顧客から出る営業利益は、会社全体の利益の30%に過ぎないとのこと
Personal capital(パーソナルキャピタル)
Personal Capital(パーソナルキャピタル)について押さえておくべきポイントは以下の通り。
- 創業は2009年
- 創業者は元PayPalのCEO
- 本社はカリフォルニア州レッドウッドシティ
- 退職期を迎えたベビーブーマー世代等10万ドル以上の資産を有する中間層が主なターゲット
ゴールドマン・サックスがロボアドバイザー開発者を募集
Bloomberg(ブルームバーグ)が報じたところによれば、米大手金融グループのゴールドマン・サックスがロボアドバイザーの開発者を募集しているとのこと。以下、引用です。
米銀ゴールドマン・サックス・グループは、マスマーケット(大量市場)の富裕層顧客をターゲットとする自動化投資サービスの開始に向けて、ソフトウエア開発者を採用する計画だ。ゴールドマンのウェブサイトに掲載された求人によると、「金融ポートフォリオと分析に関する詳細な情報」を顧客に提供するプラットフォーム構築に携わるソフトウエア開発者を同行は募集している。ウェブサイトに記載された内容によれば、同行の新ビジネスは「自動デジタルアドバイス・プラットフォーム(ロボアドバイザー)を構築し、マスマーケットの富裕層顧客に対応する」という。ゴールドマンの新たなサービスについては、ロイター通信が20日先に伝えていた。同行の広報担当アンドルー・ウィリアムズ氏は、コメントを控えている。ゴールドマンは資産額が5000万ドル(約56億4000万円)以上の顧客を中心にプライベートウェルス(富裕層向け資産運用)業務を運営する一方、最近はオンラインバンクやクレジットカード債務を一元化するインターネット金融を開業するなど、マスマーケットの消費者を対象とするビジネスも拡大している。非正規雇用の勤労者向けにリタイアメント(退職)プランを提供する会社も昨年買収した。ロボアドバイザーは、約1兆4000億ドルの顧客資産を運用・管理する投資運用部門の傘下に置かれる。
参考:ゴールドマンがロボアドバイザー開発者を募集-富裕層向け新サービス - Bloomberg
ロボアドバイザーはローリスク・ローリターン。もう少し高い利回り(リターン)を狙いたい方はソーシャルレンディングがオススメかも
上述した通り、Wealth Navi(ウェルスナビ)を始めとするロボアドバイザーサービスは長期的な資産形成を行うにあたっては非常に効果的なサービスですが、比較的ローリスク・ローリターンなので、もう少しリターンを追いたいという方にとっては、
も面白いかもしれません。ソーシャルレンディングのオススメのサービスをまとめた記事も今後アップしていければと思います。
ソーシャルレンディングよりさらにリターンを求めたいなら、株式投資型クラウドファンディングがおすすめ
ソーシャルレンディングよりさらにリターンを求めるなら、株式投資型クラウドファンディングがおすすめです。日本では、FUNDINNO(ファンディーノ)が最近第一号案件をリリースしまして、開始3時間で1500万円の資金調達に成功しました。これはいわば一般個人がエンジェル投資家になることができるサービスで、事業価値があがり、IPOなど行った際には、途方もない利益を投資家が得ることができます。こういった個人投資家によるエンジェル投資はこれまで行われていなかったのですが、海外では複数社の株式投資型クラウドファンディングサービスが立ち上がっていて、人気を博しているようです。詳細については、以下の記事をご覧頂けると良いと思います。
参考:米国の株式投資型(エクイティ型)クラウドファンディングの注目すべき企業についてまとめてみた。 - FINTECH LABO
参考:英国(ロンドン)の株式投資型(エクイティ型)クラウドファンディングの注目すべき企業3選 - FINTECH LABO
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2017年9月27日追記
これらのロボアドバイザーサービスの機能を比較した情報サイトをつくりましたので、合わせてご覧頂けると幸いです。
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